
監督
サヘル・ローズ
COMMENT
様々な感情を、思いを抱きながら児童養護施設で育った若者たち。傷つきながらも笑顔を絶やさない彼等が抱える孤独。一人一人が記憶を紡ぎ、心の欠片を彼等自身が全身全霊で表現。ドキュメンタリーでもフィクションでもない、実験映画『花束』。
孤児院で幼少期を過ごした私自身(サヘル)も表現に救われました。
もし、表現できる居場所を失ったら私は生きていけない。
だからこそ、表現によって生かされているこの命を
次の世代にバトンを繋げたく、この作品を生み出そうと決意しました。
今、施設にいる子どもたち、
家族がいてもいなくても苦しんでる全ての大人へ、
彼等の表現『花束』を受け取っていただけたら幸いです。(仮)

エグゼクティブプロデューサー
岩井俊二
COMMENT

脚本
シライケンタ
COMMENT
まだこの映画のタイトルも決まっていない時に 僕は彼らと出会った
彼らのことを知るために そして僕のことを知ってもらうために
少しずつ 少しずつ お互いに言葉を交わした
例えるなら 一輪の花をそっと手渡し合うように
言葉を書くという行為は
自分の体を媒介にして 誰かの魂を他の誰かに届ける行為
でも今回は少し違った
僕は彼らの言葉に耳を澄ませ 僕の体を媒介にして
その言葉をもう一度彼らの元にお返しした
そして その言葉を彼ら自身が語り直した
だからこの映画の中で 彼らは彼らの人生を再び生き直している
彼らの語る言葉は どこまでも本当で
どこまでも瑞々しい
彼らと出会ってから 長い時間が流れた
まだあどけなさの残っていた瞳に 今は力強い光が宿っている
あの日語っていた夢を現実にするべく 自分の足で歩いている
その姿が ただただ眩しく 心強く 嬉しい
彼らと出会って共にした時間は僕の人生の宝物だ
あの日 恐る恐る差し出し合った一輪の花たちが こんなに大きな花束になった
どうかどうか この花束が 皆様の元へと届きますように

音楽
SUGIZO
1992 年に LUNA SEA のコンポーザー、ギタリスト、ヴァイオリニストとしてデビュー。
X JAPAN、THE LAST ROCKSTARS のメンバーとしても世界規模で活動。同時にソロアーティストとして独自のエレクトロニックミュージックを追求、更に映画・舞台のサウンドトラックを数多く手がける。また 2020 年より自身が率いるジャズロック・バンド SHAG を再始動する。音楽と並行しながら平和活動、人権・難民支援活動、再生可能エネルギー・環境活動、被災地ボランティア活動を積極的に展開。アクティヴィストとして知られる。
COMMENT
「花束」は近年僕が関わったプロジェクトの中で、最も大切な作品のひとつです。養護施設出身の若者たちの本音、赤裸々な言葉・・・過酷な過去、未来への希望。可能な限り全てを受け止め、彼ら一人ひとりへ向けて音楽を綴りました。
とりわけ河野真也くんは長く LUNA SEA、そして SUGIZO の大ファンでいてくれて、そんな彼の書いた曲を僕がアレンジ&プロデュースし、一緒にレコーディングできたことは、大切な一生の思い出となってしまいました。
映画の完成を見ずに真也くんが旅立ってしまったことが、信じられないほど悲しく、悔しいです。
そんな彼のためにも、そして全国の養護施設の子供たちのためにも、この作品が大きく羽ばたいて、広く伝わってほしい。。。
心からそう願わずにいられません。
「花束」に出逢ってくれて本当にありがとう。
是非かけがえのない彼らのメッセージを受け取ってほしい。
全ての子供たちが、今より少しでも幸せになれますように。
全ての大人たちが、今より少しだけ優しくなれますように。